ヘッダー HOME 年表 あらすじ 登場人物 用語集 MAP 掲示板 リンク おまけ
あらすじ
各話サブタイトル、スタッフ、キャスト(クレジット順)とかんたんなあらすじ(エピソードガイド)、そして蛇足な解説ありです。

第9回
第9回 時節到来(じせつとうらい) >>年表
才蔵は、伊賀で鍛練を積み、京で情報収集をしつつ幸村の指令を待った。12月19日、徳川幕府はさらにキリスト教を厳しく禁じた。京に大久保忠隣を派遣し、宣教師やキリスト教徒の追放を行い、慶長19年が明けるとキリスト教会を焼き払うなど更に弾圧を強めた。そんな中、元キリシタン大名・高山右近が追放となる。その右近から明石掃部に京の東、坂本で会いたいと使者が来る。その使者を隠岐殿は偽者だと見破る。それは明石掃部を、ひいては大坂を陥れようとする徳川方の罠であった。その頃各地では「家康が死んだ」という噂が広まり始めていた。真意を確かめるため大納言家に忍び込む才蔵。そこで晴季から駿府で家康の長寿祝いが行われることを知らされる。とうとう幸村の指令が下った。決行は6月18日、家康の長寿祝いの宴において、衆人環視のうちに行うのだ。駿府に下るのは佐助晴海、そして才蔵はお国の同行を求めた。困惑するお国。そんなお国に俊岳は言う「そうとう危険な旅だ。覚悟せよ」と。才蔵は暗殺のために伊賀の松助に武器を依頼し、あざみには三河言葉を覚えて教えてくれと頼む。そして青子に「姫が江戸に行かなくてもいいようにする」ために旅に出ると告げ、必ず帰ると約束するのだった。孫八は何も言わない才蔵に駿府城絵図面を預け、父の墓参りをと告げる。才蔵はお国とともに京を旅立った。陰からそっと見送る孫八。伊賀に立ち寄り父の墓前に参じた才蔵とお国は、ちょうど小若が松助に報酬を届けに来ていると知り、松助の小屋に向かう。しかしそこで才蔵が見たものは、獅子王院に惨殺された松助と小若の姿であった。慟哭する才蔵。小若の墓に佐助が与えた櫛が夕日の色に染まる。この日、京では方広寺の鐘が完成していた。その鐘に刻まれた文字が、後日、豊臣家と徳川家の決裂の原因になるのである。
【スタッフ】 原作:司馬遼太郎「風神の門」「城塞」/脚本:金子成人 /音楽:池辺晋一郎 /演奏:東京コンサーツ /監修:御正伸 /殺陣:國井正廣 /語り:長谷川勝彦アナウンサー /題字:藤沢昌子 /主題歌「時間差」/唄:クリスタルキング /作詞:阿里そのみ /作曲:池辺晋一郎 /制作:村上慧 /美術:越智和夫 /技術:白石健二 /効果:久保光男 /照明:宮本省二 /カメラ:曽我部宣明 /音声:永井孝夫 /記録:久松伊織 /演出:岡本憙侑
【出演】 霧隠才蔵:三浦浩一 /お国:小野みゆき /獅子王院:磯部勉 /青子:樋口可南子 /孫八:北見治一 /菊千代:小野ヤスシ /板倉勝重:寺田農 /明石掃部:竜崎勝 /穴山小助:森川正太 /三好晴海入道:団しん也 /猿飛佐助:渡辺篤史 /治作:稲葉義男 /梅ケ枝:亜湖 /桂木:岡本茉利 /赤犬:井上茂 /耳次:峰のぼる /信乃:政岡愛子 /小若:五十嵐知子 /あざみ:えりかわ恵子 /:佐藤友弘 /:小田島隆 /雲雀:加藤斉孝 /桃三:榎木兵衛 /松助:丸山博一 /:草薙良一 /若駒 /鳳プロ /大納言晴季:岩井半四郎 /俊岳:佐藤慶 /隠岐殿:多岐川裕美 /真田幸村:竹脇無我
蛇足
TOP

第10回
第10回 大殺陣(だいさつじん) >>年表
慶長19年5月、才蔵お国佐助晴海は駿府への道中にあった。それは家康暗殺の旅であった。しかし才蔵は旅の目的をお国には明かしていない。一行は尾張の国に入った。その頃青子は、梅ケ枝とともに京を出奔していた。才蔵を追いかけて旅に出たのだ。大納言家の主馬からそのことを聞いた孫八も続けて京を発つ。才蔵らは藤川の宿に入る。そこで才蔵と佐助は三河万歳の名人を訪ね、お国は獅子王院から「才蔵らを二川の宿に導くように」と告げられる。一方、青子と梅ケ枝は路銀が底をつき、とうとう無銭飲食をはたらく。路銀を稼ぐため梅が枝は商いをするが、青子は自分も商いをすると言いだし、梅が枝は青子の無邪気さに溜息をつく。吉田の宿からすでに獅子王院の陰謀は始まっていた。才蔵らは獅子王院の狙い通り二川の宿に入った。しかしふとしたことから才蔵は宿に不審を抱く。お国に迷いが生じていた。才蔵の真意が知りたかった。お国は問いかける「なぜ自分を連れてきたのか」才蔵は答える「そなたを外に連れ出したかった」。亥の刻がせまった。獅子王院の仕掛けが才蔵たちに襲いかかる。宿には油が満たされ、火矢が打ちかけられる。才蔵の絶叫が爆音にかき消された。夜が明け、焼け跡で獅子王院はお国の妨害をなじる。「これが間者としての私の役目」。お国は獅子王院に顔を背けつぶやく。才蔵は辛うじて業火の宿を逃れた。しかし毒針に刺された身体は痺れ、川岸に伏して動かない─。
【スタッフ】 原作:司馬遼太郎「風神の門」「城塞」/脚本:金子成人 /音楽:池辺晋一郎 /演奏:東京コンサーツ /監修:御正伸 /殺陣:國井正廣 /語り:長谷川勝彦アナウンサー /題字:藤沢昌子 /主題歌「時間差」/唄:クリスタルキング /作詞:阿里そのみ /作曲:池辺晋一郎 /制作:村上慧 /美術:冨樫直人 /技術:白石健二 /効果:柏原宣一 /照明:宮本省二 /カメラ:曽我部宣明 /音声:永井孝夫 /記録:久松伊織 /演出:吉田芳之
【出演】 霧隠才蔵:三浦浩一 /お国:小野みゆき /獅子王院:磯部勉 /青子:樋口可南子 /孫八:北見治一 /菊千代:小野ヤスシ /三好晴海:団しん也 /中井主馬:冷泉公裕 /梅ケ枝:亜湖 /耳次:峰のぼる /赤犬:井上茂 /:小田島隆 /信乃:政岡愛子 /黒熊:玉川長太 /猫又:三浦伸 /雀:増田昭広 /蜘蛛八:友金敏雄 /いたち:中川明 /目白:大川泉 /組頭:西田良 /役人:池田武司 /茶屋主人:宮沢元 /老人:河合紘司 /:マキノ佐代子 /茶屋女主人:安田洋子 /遊女:あき竹城 /隣室の男女:須永慶,島津冴子 /女中:麻吹淳子,麻ミナ,綾瀬なつみ,八幡いずみ /万歳師:花井勝己,北川幸太郎,内田あい子 /巡礼女:中里綾子 /:佐藤友弘 /:千葉清次郎 /鷹:桑原一人 /猿飛佐助:渡辺篤史 /若駒 /鳳プロ /早川プロ
蛇足
TOP

第11回
第11回 家康狙撃(いえやすそげき) >>年表
獅子王院の襲撃から辛うじて逃れた才蔵は、谷川へ落ち、流される。気力だけで山小屋に隠れるが、毒針に刺された身体は痺れ悪夢にうなされる。そしてようやく動けるようになると山を徘徊し身体の回復に務め気を養った。佐助晴海も古寺に逃れ、才蔵とお国を捜している。そして獅子王院もまた才蔵の痕跡を捜して関所を見張っていた。しかし遠海の国の関所に現れたのは若衆姿の青子梅ケ枝。獅子王院は京に戻るように青子に説くが青子は聞き入れない。手負いの才蔵はお国と再会し、2人は才蔵の傷が癒えるまで山小屋で暮らす。そして山を下りた2人は佐助らと再会した。家康の長寿祝いは1ヶ月足らずにせまっていた。5月26日、家康は豊臣家に対し、方広寺大仏殿の上棟供養の延期命令を発する。同日、才蔵らは金谷で暗殺の道具を回収し駿府へ入った。才蔵と佐助は丸子山中の隠家に入り、町に埋もれた。そんな中、孫八駿府城下に現れ青子の出奔を告げる。やがて城下に三河万歳の技を競う者を募る立て札が立つ。そして駿府城に入り込んだお国から合図がきた。宴の間は「桐の間」。孫八の絵図面を囲んで、才蔵、佐助、雲雀つばめは最後確認に余念がない。6月18日、長寿祝いの朝が明けた。しかし、召し出された宴の間は「葵の間」。板倉勝重が急遽変更したのである。「葵の間」は「桐の間」より広い。だが才蔵と佐助はやるしかなかった。万歳を演じながら列席者と演技者を分ける柵を巧みに越え、家康に近づく。才蔵は細工鼓のひもを締め上げ、鼓面を打つ。毒針が家康目がけて鼓を飛び出した。が、竹千代がふいに手にした玩具を繰り出し─。才蔵と佐助は混乱に乗して城を脱出する。暗殺は失敗したのだ。
【スタッフ】 原作:司馬遼太郎「風神の門」「城塞」/脚本:金子成人 /音楽:池辺晋一郎 /演奏:東京コンサーツ /監修:御正伸 /万歳指導:北川幸太郎 /殺陣:國井正廣 /語り:長谷川勝彦アナウンサー /方言指導:内田あい子 /題字:藤沢昌子 /主題歌「時間差」/唄:クリスタルキング /作詞:阿里そのみ /作曲:池辺晋一郎 /制作:村上慧 /美術:宮井市太郎 /技術:三村三三郎 /効果:浜口淳二 /照明:高橋猛 /カメラ:飯田孟司 /音声:宮下謙佐 /記録:久松伊織 /演出:保科義久
【出演】 霧隠才蔵:三浦浩一 /お国:小野みゆき /獅子王院:磯部勉 /青子:樋口可南子 /孫八:北見治一 /三好晴海:団しん也 /板倉勝重:寺田農 /梅ケ枝:亜湖 /猿飛佐助:渡辺篤史 /仙左ェ門:山田吾一 /黒夜叉:平泉征 /いたち:中川明 /赤犬:井上茂 /雲雀:加藤斉孝 /:伊藤裕平 /つばめ:滝洸一郎 /:佐藤友弘 /万歳師:篠田薫,滝雅也 /旅人:佐々木雄二 /侍たち:入江正夫,小寺大介,平川ひとし /侍女:泉よし子 /侍たち:岡田正典,源馬均,新みのる,竹田寿郎,由利健二,田部清輝,真木正,宮路佳具 /若駒 /八星プロ /劇団ひまわり /真田幸村:竹脇無我
蛇足
TOP

第12回
第12回 城壁に死す(じょうへきにしす) >>年表
家康暗殺は失敗に終わった。狙いは正確であったもかかわらず、運命のいたずらによって家康を殺せなかった才蔵佐助は、もう一度狙う決意を固める。そんな才蔵にお国はあきらめて駿府を出た方がよいと訴えるが、才蔵は「忍びの者の意地」にかけてあきらめるわけにはいかないという。孫八は暗殺失敗は自分の描いた絵図面が間違っていたためではないのかと才蔵に詰め寄る。その頃獅子王院は、江戸まで行って来たという青子梅ケ枝を発見。青子にせがまれ自らの隠れ家に迎える。しかし梅ヶ枝が才蔵たちを見つけ、青子は獅子王院の元から消え、才蔵によって駿河屋仙左衛門の家に匿われた。才蔵たちは7月20日に鷹狩りが行われることを突き止め、その日を決行の日とさだめる。しかし決行を数日後に控え、佐助たちに幸村から帰還命令が届く。才蔵は一人でも家康暗殺を行うといい、お国と孫八がともに駿府に残った。7月19日、家康は方広寺上棟供養の延期の理由を豊臣家に伝えた。その理由とは、方広寺鐘銘文の中に徳川家を呪う文字があるというものだった。思いもかけない家康の言い分に豊臣家は大騒ぎとなる。そしてその日、孫八は絵図面の内容を確かめるため駿府城に入ろうとしていた。城は改築されたのだという才蔵とお国の言葉も届かない。「忍びの者の業」と才蔵はつぶやく。そして才蔵もまた一人、鷹狩りの陣に忍び込む。しかし夜半に雨となり鷹狩りは中止になってしまう。才蔵は決死の覚悟で駿府城に向かった。どうしても才蔵を追いつめたい獅子王院はお国を問いつめる。「才蔵は駿府城へ。忍び込むのは三の丸の南、西端の城壁」それがお国の答えだった。しかしそこは孫八が忍び込むと言った場所。お国も駿府城に駆ける。その頃孫八は必死に城壁を登っていた。しかし老いた身体はなかなかいうことをきかない。駆けつけたお国にも孫八は耳を貸さずひたすらクナイを打ち込む。やがて風魔が気づき矢の雨が降り注ぐ。必死に防ぐお国。そして才蔵が駆けつけた。しかし数本の矢が孫八を貫く。孫八を抱きかかえ城壁から逃れる才蔵とお国。才蔵の腕の中で老忍は息を引き取った。才蔵は孫八の墓に誓う、必ず家康を討つと。そして孫八の死に責任を感じたお国は才蔵の元から消えた。
【スタッフ】 原作:司馬遼太郎「風神の門」「城塞」/脚本:金子成人 /音楽:池辺晋一郎 /演奏:東京コンサーツ /監修:御正伸 /殺陣:岡本隆 /語り:長谷川勝彦アナウンサー /題字:藤沢昌子 /主題歌「時間差」/唄:クリスタルキング /作詞:阿里そのみ /作曲:池辺晋一郎 /制作:村上慧 /美術:越智和夫 /技術:白石健二 /効果:久保光男 /照明:宮本省二 /カメラ:曽我部宣明 /音声:永井孝夫 /記録:久松伊織 /演出:小林平八郎
【出演】 霧隠才蔵:三浦浩一 /お国:小野みゆき /獅子王院:磯部勉 /青子:樋口可南子 /三好晴海入道:団しん也 /穴山小助:森川正太 /梅ケ枝:亜湖 /あざみ:えりかわ恵子 /猿飛佐助:渡辺篤史 /孫八:北見治一 /赤犬:井上茂 /いたち:中川明 /つばめ:滝洸一郎 /:伊藤裕平 /雲雀:加藤斉孝 /おばあさん:岡崎夏子 /女中:赤坂淑子 /侍夫婦:久安充哲,加藤真理子 /若駒 /鳳プロ /真田幸村:竹脇無我
蛇足
TOP

第13回
第13回 敵中潜行(てきちゅうせんこう) >>年表
孫八の死は、3日経ってもなお才蔵の心に深く入り込んでいた。お国は、孫八を死なせたのは自分のせいであると思い、才蔵の元を離れ城下を彷徨っていた。才蔵は甲賀の草、駿河屋仙左衛門を尋ね助力を請うが、つれなく断られる。その頃、本多正純片桐且元方広寺鐘銘文に関する重要な書状を送る。その内容は、鐘銘文に含まれる「国家安康」の文字は家康を呪う調伏の証であるというものだった。このことは佐助によっていち早く幸村に伝えられる。幸村は「家康は豊臣家に言いがかりをつける機会を待っていたのだ」という。大坂では片桐且元と大野修理が弁明のため駿府へ向かうことになった。主家と家臣が逆転したかのようななりゆきに隠岐殿は激しく戸惑う。駿府の才蔵の元に甲賀忍者ちゃぼが現れ、家康暗殺に手を貸すという。ちゃぼは仙左衛門の息子だった。再び仙左衛門に助力を請う才蔵とちゃぼ。しかし仙左衛門の答えは変わらない。その頃、才蔵とお国を捜す獅子王院の元に徳永源兵衛が現れ京に戻るように告げる。江戸と大坂の決裂は確実。才蔵より幸村や大坂城の動きを知ることが重要だと俊岳がいうのだ。獅子王院は赤犬に後を任せ京に戻る。才蔵とちゃぼは三度、仙左衛門に助力を頼むが、仙左衛門はにべもない。そんな父親を悪し様に罵るちゃぼを才蔵は諫める。才蔵とちゃぼは2人だけで奥平家の供侍に化けて駿府城に潜入する計画を立てる。駿河屋から安物の茶箱を盗み出すちゃぼ。仙左衛門はそんな2人に根負けしたのか、とうとう意思を曲げた。但し奥平家に忍ぶ込むのは才蔵のみ。それが仙左衛門の条件だった。隠れ家を飛び出すちゃぼ。「あれはまだ、己の力を知ってはおりません」父としての仙左衛門の言葉だった。才蔵は一人、駿河屋の人足になりすまして奥平家にはいり、そのまま献上の茶を運ぶ供侍に化けた。しかし風魔がこれを見破る。赤犬が風魔の黒夜叉に才蔵の正体を明かしたのだ。風魔に取り囲まれる才蔵。危機一髪、お国が才蔵を助け出した。才蔵は駿河屋へ急行する。しかし仙左衛門はすでに風魔に連れ去られ、めちゃくちゃに荒らされた隠れ家にひとり、呆然と座り込むちゃぼの姿があるだけだった。お国は、風魔に才蔵の正体を明かした赤犬をなじる。そして揉み合ううちに赤犬を殺してしまう。数日後、仙左衛門の首が晒される。才蔵は俺のせいかもしれんとお国につぶやく。そしてすべての失敗が自分のせいであると感じているお国は、才蔵のやさしさを受け入れることができず、再び姿を消すのであった。
【スタッフ】 原作:司馬遼太郎「風神の門」「城塞」/脚本:金子成人 /音楽:池辺晋一郎 /演奏:東京コンサーツ /監修:御正伸 /殺陣:岡本隆 /語り:長谷川勝彦アナウンサー /題字:藤沢昌子 /主題歌「時間差」/唄:クリスタルキング /作詞:阿里そのみ /作曲:池辺晋一郎 /制作:村上慧 /美術:富樫直人 /技術:三村三三郎 /効果:柏原宣一 /照明:高橋猛 /カメラ:飯田孟司 /音声:宮下謙佐 /記録:久松伊織 /演出:渡辺紘史
【出演】 霧隠才蔵:三浦浩一 /お国:小野みゆき /獅子王院:磯部勉 /青子:樋口可南子 /孫八:北見治一 /徳永源兵衛:今井健二 /黒夜叉:平泉征 /梅ケ枝:亜湖 /中井主馬:冷泉公裕 /猿飛佐助:渡辺篤史 /仙左衛門:山田吾一 /ちゃぼ:宮田明 /:横山リエ /:二見忠男 /赤犬:井上茂 /神官:近藤準,青山達三 /番頭:大山豊 /いろは /若駒 /早川プロ /隠岐殿:多岐川裕美 /真田幸村:竹脇無我
蛇足
TOP

第14回
第14回 追撃無宿(ついげきむしゅく) >>年表
才蔵が駿府に来て4ヶ月が経とうとしていた。家康の長寿祝いの席での失敗以来、家康に近づくことはおろか、駿府城に侵入する機会さえ次々と費え去っていった。才蔵は今、家康暗殺という目的のため五感を絶つ修行に務めている。そんな才蔵をお国は心配する。黒夜叉が才蔵の隠れ家をつきとめた。才蔵とお国は大凧に乗って風魔の包囲網を脱出する。その頃俊岳は、板倉幸村を討つべしと進言するが一蹴されてしまう。板倉の命令に逆らえない俊岳は感情的に怒りを獅子王院にぶつける。獅子王院は板倉に直接幸村暗殺を願い出るが、逆に青子を連れ出すよう命じられる。そして再び才蔵を追いたい青子は獅子王院とともに大納言家を出奔し、東に向かう途上にあった。お国に俊岳からの密書が届けられる。そこには名古屋で正式に娘として披露したいとあり、鳥居家の鑑札が添えられていた。驚き戸惑うお国。大坂では片桐且元が駿府から家康の内意を持ち帰っていた。その内容は、大坂城の明け渡しと淀殿の下向。大野修理はついに戦さを決意する。そして牢人に頼ることを嫌い、豊臣家譜代の西国大名の入城を求めた。隠岐殿はいずれ牢人に頼らねばならぬ時が必ず来ると、佐助に牢人たちに戦の準備をと伝えさせた。旅路の青子はなにかと獅子王院を悩ませる。そんな無邪気な青子と接するうち、獅子王院の中で何かが変わり始めていた。青子もまた獅子王院に対する気持ちが変わり始めていた。「なぜ笑顔を見せぬ?」青子は聞くのだった。10月1日、家康は豊臣家征討命令を発した。いわゆる大坂の陣のはじまりである。大坂では一向に入城しない西国大名をあきらめ、ついに真田幸村の入城を求める使者を九度山に送る。そして10月9日、幸村は大坂城に入った。2日後の11日、家康は駿府を発った。才蔵とお国も家康を追う。その頃、青子と獅子王院は空き小屋で雨を避けていた。青子は獅子王院の死んだ妹のことを聞く。そして自分も大奥に入れば一人なのだとつぶやく。聞きながら獅子王院の脳裏に、青子を無事名古屋に届けたら目をかけてやろうという板倉の言葉がよぎる。家康は田中城に入った。才蔵は守りの薄い田中城に忍び込み、ついに家康の寝首を掻いた。しかし才蔵が殺したのは家康の影武者だった。他に何人のも影武者が田中城におかれていた。そしてその才蔵の所行をあざ笑うかのような立札まで立てられる。地団駄をふむ才蔵。そんな才蔵にお国は名古屋で助力すると申し出る。名古屋城で家康の九子義直の婚儀お披露目があるのだ。才蔵とお国、そして青子と獅子王院は名古屋を目指す。
【スタッフ】 原作:司馬遼太郎「風神の門」「城塞」/脚本:金子成人 /音楽:池辺晋一郎 /演奏:東京コンサーツ /監修:御正伸 /殺陣:國井正廣 /語り:長谷川勝彦アナウンサー /題字:藤沢昌子 /主題歌「時間差」/唄:クリスタルキング /作詞:阿里そのみ /作曲:池辺晋一郎 /制作:村上慧 /美術:宮井市太郎 /技術:白石健二 /効果:浜口淳二 /照明:宮本省二 /カメラ:曽我部宣明 /音声:永井孝夫 /記録:久松伊織 /演出:吉田芳之
【出演】 霧隠才蔵:三浦浩一 /お国:小野みゆき /獅子王院:磯部勉 /青子:樋口可南子 /板倉勝重:寺田農 /東田市之介:辻萬長 /穴山小助:森川正太 /黒夜叉:平泉征 /鬼三:阿部希郎 /:野口貴史 /猿飛佐助:渡辺篤史 /影武者:関武志 /行商人:東京二,東京太 /雲雀:加藤斉孝 /影武者:神田正夫,入江正夫 /茶屋の主人:和久井節緒 /浪人:荒瀬寛樹,大地常雄 /雑兵:根本嘉也,丸山信二,三堀優 /若駒 /八星プロ /劇団いろは /大野修理:伊丹十三 /俊岳:佐藤慶 /隠岐殿:多岐川裕美 /真田幸村:竹脇無我
蛇足
TOP

第15回
第15回 名古屋城大爆破(なごやじょうだいばくは) >>年表
才蔵お国は名古屋へ急いでいた。名古屋城で行われる家康の九子、名古屋城主・義直の婚儀お披露目の宴に乗して家康暗殺を謀るためだ。名古屋では元甲賀者の佐平次が才蔵たちをしぶしぶ迎えた。そして獅子王院青子も名古屋に入った。お国は鳥居家の鑑札を使い名古屋城に入る。城の構造をくわしく調べるため、そして俊岳に会うためだ。お国の連絡を待つ才蔵の元に佐助が現れる。佐助は幸村大坂城入城を伝え、青子が獅子王院とともに出奔したことを告げた。だが今の才蔵には青子にかかわってる時間はなかった。お国は名古屋城内の俊岳を訪れる。娘として手元に戻れという俊岳に苦しい言い訳をするお国の態度を俊岳は不審に思う。お国は城から戻り、才蔵は家康を討ち、名古屋城の天守閣を墜とす計画を立てる。そして名古屋城に入る才蔵にお国は、もし失敗したら家康暗殺はあきらめてほしいと訴える。才蔵はうなずいた。その頃、同じ名古屋に才蔵がいるとは知らない青子は、名古屋を動かない獅子王院にしびれを切らし、一人で宿を抜け出す。あわてて探しに出る獅子王院。翌朝、寺社の縁下に迷子の青子はいた。何故もっと早く来ないのだと獅子王院をなじる青子。獅子王院は青子が自分に心を開いてくれていると知るのだった。才蔵は名古屋城の地下に潜み、柱に爆薬を仕込む。家康がわずかな兵を連れて名古屋城に入った。獅子王院は才蔵とお国が名古屋城に入り込んだことを知り、俊岳や板倉に名古屋城への供をと訴えるが退けられてしまう。そしてお披露目の日の深夜。才蔵とお国は爆薬に時限装置を仕掛け、家康の寝所に向かった。次々と警護の侍を倒し、ついに葵の紋所に近づく。だがそこに立ちはだかる俊岳。驚愕するお国。娘は父に刃を振り下ろした。才蔵は家康の寝所に飛び込む。しかしそこはもぬけの空。最初の爆発が名古屋城を揺るがした。逃げまどう家康と家来たち。才蔵とお国も城を脱出する。次々と起こる爆発。しかしそれは最後まで続かなかった。名古屋城天守閣は、墜ちなかった。再度城に入り込もうとする才蔵を必死に止めるお国。夜が明け、遠くから名古屋城を見つめる2人。「終わったな」つぶやいて立ち去る才蔵。獅子王院は板倉に差し出すため、青子を連れだした。すっかり信じ切って杖を差し出す青子に、獅子王院の胸にこれまでの旅の情景がよみがえる。獅子王院は青子に辻で待つようにいう。「もし、才蔵が…」といいかけて飲み込み、獅子王院は立ち去った。そしてそこに才蔵とお国が通りかかり青子を連れて行く。才蔵たちは京に向かっていた。久しぶりの京で何が待ち受けているのか、才蔵は知らない。豊臣と徳川の対決は、まだ不気味な静けさの中にあった。
【スタッフ】 原作:司馬遼太郎「風神の門」「城塞」/脚本:金子成人 /音楽:池辺晋一郎 /演奏:東京コンサーツ /監修:御正伸 /殺陣:國井正廣 /語り:長谷川勝彦アナウンサー /題字:藤沢昌子 /主題歌「時間差」/唄:クリスタルキング /作詞:阿里そのみ /作曲:池辺晋一郎 /制作:村上慧 /美術:越智和夫 /技術:三村三三郎 /効果:久保光男 /照明:高橋猛 /カメラ:飯田孟司 /音声:宮下謙佐 /記録:久松伊織 /演出:小林平八郎
【出演】 霧隠才蔵:三浦浩一 /お国:小野みゆき /獅子王院:磯部勉 /青子:樋口可南子 /三好晴海入道:団しん也 /穴山小助:森川正太 /板倉勝重:寺田農 /猿飛佐助:渡辺篤史 /梅ケ枝:亜湖 /東田市之介:辻萬長 /佐平次:汐路章 /鬼三:阿部希郎 /浪人:井上三千男,久保晶,小幡利冶,岡田正典 /村人:三由茂,宮内幸平 /徳川家康:入江正夫 /女:森康子 /いろは /若駒 /鳳プロ /大野修理:伊丹十三 /俊岳:佐藤慶 /真田幸村:竹脇無我
蛇足


BACKTOPNEXT
│ HOME │ 年表 │ あらすじ │ 登場人物 │ 用語集 │ MAP │ 掲示板 │ リンク │ おまけ │ 更新履歴 │

Copyright © 2005-2016 風神の門の蛇 All Rights Reserved. ※禁転写(10512)